豚まんで有名な大阪市の食品会社「551蓬萊(ほうらい)」の男性社員(当時26)が自殺したのは、客から理不尽な要求を受ける「カスタマーハラスメント」(カスハラ)などが原因だとして、男性の母親が労災と認めるよう大阪地裁に提訴した。第1回口頭弁論が22日あり、国側は請求を棄却するよう求めた。
訴状によると、男性は2015年3月に入社。同年9月から2年間、通信販売の電話受付を担当した。問い合わせやクレームへの対応が業務で、客から「回りくどい説明しやがって、ボケ」「お前なんか向いてないわ、その仕事」「死ね」といった暴言を受けることもあったという。
17年10月にうつ病と診断されて休職し、18年6月に自殺。遺族の労災認定の申請に対し、大阪中央労働基準監督署は21年3月、「心理的負荷は強くなかった」として認めず、遺族補償金を不支給とする決定を出した。
母親側はこの決定の取り消し…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル